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長年つかっていない口座

長年つかっていない口座は、あなたは自分の預金すべてを把握できているだろうかなかには、あちこちの銀行でいくつも口座を開いてしまい、その存在を忘れてしまっている人もいるはずだ。もちろん、そんな口座の残高はたかが知れており、残高ゼロという口座も珍しくない。しかし、残高ゼロの口座も、解約しないかぎりそのままになっている。このように、長いあいだお金の出入金がない口座の預金を「睡眠預金」とよぶ。一説によると、全国の金融機関の睡眠預金をすべて合わせれば、総額1兆円超におよぶという。チリも積もれば山となるのである。では、こうしたお金はどうなるのかというと、10年間未使用の場合、時効扱いとなり、銀行の収入として計上されるのが一般的だ。もちろん、10年以上経っていたとしても、預金者が手続きすれば利息とともに引き出せる。ただし、睡眠預金の維持コストは馬鹿にならず、銀行にとっては頭の痛い問題となっている。

ストックの取引としての金融

家計や企業などの経済主体は、ある時点において保有している貨幣を貨幣以外の金融資産(債券や株式や投資信託など)や不動産に変えたりすることがある。ある時点という時間的な長さのない概念をストックと呼ぶので、これをストックの金融取引(またはストックの金融)という。ストックの金融取引においては、経済主体は保有している資産の残高を増やしたり減らしたりすることはできない。この取引においては、保有している資産の構成が変わるだけである。経済主体が資産の構成を変えようとするのは、保有している資産の流動性を消費支出や収益性との関係で適正な規模に変えようとするからである。流動性とは、決済手段である貨幣に変換することの容易さと確実さの程度を表す指標である。例えばある家計がある時点において保有している資産全体の流動性が、消費支出や資産の収益性に比べて大きすぎると考えれば、その家計は貨幣の一部を債券や投資信託や株式などに変えようとするであろう。これによって保有している資産全体の流動性は減少するが、資産保有から得られるかも知れない収益は増大する可能性がある。ただし、株式などは価格が変動するので必ずしも結果としてより大きな収益が得られるとは限らない。しかし家計はより大きな収益が得られることを期待して、貨幣という高い流動性を持った資産を手放す代わりに、株式などの価格が変動する資産を保有しようとするのである。この意味でストックの金融とは、保有資産の流動性と収益性を調整する取引である。

貿易収支を均衡させる自動調節作用

金本位制には、貿易収支を均衡させる自動調節作用があるといわれるほかに、通貨発行量についても自動調節作用があるといわれます。それは中央銀行の保有金量の増減が中央銀行券の発行量の増減と自動的に結びついているという点がひとつ。もうひとつは、おカネとしての金の値うちが商品としての金の値うちよりも低くなったばあいには、金を貨幣の形にしておくよりも商品の形にしたほうが得ですから、金貨は鋳つぶされて、金地金の形に変えられてしまい、貨幣としての金が減ってしまうということがひとつと2点ある。しかし、それをほんとうに自動調節と言ってよいかは別です。部分が調節されても全体が調節できなくて崩壊してしまい、管理通貨制度に移らざるをえなかったのですから。管理通貨制度は、しばしば管理なき管理通貨制度とヤユされます。通貨管理、言いかえればマネーサプライ管理のより良い手法を求めて経済は苦闘中です。